研究課題/領域番号 |
18K19948
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
田中 佑治 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任准教授 (40625513)
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研究分担者 |
大澤 重仁 東京理科大学, 理学部第一部応用化学科, 助教 (30780663)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 温度応答性高分子 / 生体親和性高分子 / オキサゾリン / 眼科治療 / mRNA / 低眼圧症 / 眼圧上昇剤 / バイオマテリアル / 眼科 / 温度応答性材料 / 眼圧調節 / 生体親和性ポリマー / 医工学 / ナノキャリア / ナノ粒子 / ドラッグデリバリー / 点眼 / 温度応答 / 生体バリア |
研究成果の概要 |
温度応答性生体親和性高分子ポリオキサゾリン(POx)修飾mRNAナノミセルを眼科分野に活用する目的で研究を開始した。ルシフェラーゼmRNAで様々な投与条件を検討したものの挑戦的課題としていた点眼として有効性は認められなかった。眼内注射のみ有効性が確認できたため、BDNFmRNA送達の神経保護効果を視神経挫滅モデルで検証したものの有効性は認められなかった。これらを踏まえてPOxのみに焦点を絞って活用方針を精査し、低眼圧症治療のための眼圧上昇剤開発に着手した。POxを用いることで過上昇した眼圧を眼表面を冷却しただけで非侵襲的に下方調節することを目指し、家兎にて有効な条件を見出して国際特許出願した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
mRNA治療は研究開始当初臨床実績のない未開拓分野であったが、COVID19ワクチンとして世界中で活用され、今後は治療薬としての臨床研究の展開が期待される。本研究では小動物でmRNA治療の可能性を探索したが有効な活用例を見出すことができなかった。一方、mRNA創薬は飛躍的に進歩しているため、今後の挑戦的研究への活用が期待される。また、本研究では、mRNAキャリアの修飾剤として活用したオキサゾリン(POx)の眼圧上昇剤としての応用を検討した。POxは治験薬の実績のある安全な高分子で利活用が期待される。また対象となる低眼圧症は標準治療法がないため、眼圧上昇剤が実現すれば世界市場を独占できる。
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