研究課題/領域番号 |
18KK0008
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
増本 浩子 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10199713)
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研究分担者 |
Grecko Valerij 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (50437456)
八木 君人 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (50453999)
楯岡 求美 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (60324894)
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研究期間 (年度) |
2019-02-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | トビリシ・アヴァンギャルド / 多言語多文化主義 / コスモポリタニズム / 亡命文学 / アーカイブ調査 / ユーリ・デーゲン / イリヤ・ズダニエヴィチ / トビリシ / グリゴル・ロバキゼ / セルゲイ・トレチャコフ / ベルトルト・ブレヒト / ソ連映画 |
研究成果の概要 |
ジョージアでのアーカイブ調査で、20世紀初頭にトビリシに滞在したロシア・アヴァンギャルド芸術家たちに関する貴重な資料が見つかった。これらの資料を分析することによって、ロシア未来派の詩人たちがトビリシでグループ「41°」を結成した事情や、このグループの主要メンバーだったイリヤ・ズダニエヴィチが後にシュルレアリストとなる過程を跡付けることができた。また、作家・批評家ユーリ・デーゲンが残した遺稿なども見つかった。彼はトビリシで国際的芸術家交流の中心的人物だったが、その後の政治的情勢によって忘却されてしまった人物で、彼の生前の著作や遺稿をまとめた著作集を出版し、新たに見つかった資料を広く公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジョージアでのアーカイブ調査によって見つかった、トビリシ・アヴァンギャルドに関する貴重な歴史的資料をまとめ、詳細な注や解説を付けた資料集全2巻を出版し、これまで読むことのできなかった希少な資料を広く一般に公開することができた。これらの資料を使って、トビリシという「周縁の地」で展開された芸術活動が国際的アヴァンギャルド芸術運動の中で重要な役割を果たしていたことを跡付けた本研究は、これまでもっぱらパリやモスクワ、ベルリンといった「文化の中心地」で展開されたアヴァンギャルド芸術運動を対象としてきた従来の研究に新しい観点を提供するものであり、国際的にも大きな意味をもつ。
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