研究課題/領域番号 |
18KK0017
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大澤 孝 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (20263345)
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研究分担者 |
山口 欧志 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 研究員 (50508364)
齊藤 茂雄 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 日本学術振興会特別研究員 (70634690)
大谷 育恵 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (80747139)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 東部モンゴル / スフバートル県 / 石壇遺跡 / イフ・オンドゥル・ボラック / 仏教寺院 / ヘンテイ県 / チョイチンノール遺跡 / 線刻画のテントと人物像 / 突厥時代 / 石囲い遺跡 / 画像石 / 突厥碑文 / 東モンゴル / スバルガン・デプト遺跡 / ウラン・チョロート遺跡 / モンゴル国東部 / テブシンシレー郡 / 仏寺遺跡 / 国際共同研究 / アグイト遺跡 / 突厥 / ウイグル / イフ・オンドゥル・ドブジョー / 石人 / 遺跡の歴史景観の復元 / 突厥・ウイグル時代 / 岸壁碑文 / イフ・オンドゥル・ドブジョー遺跡 / デルゲルハーン山 / 古代遺跡 / タムガ / 岩壁銘文 / 日蒙合同調査 / 突厥・ウイグル期 / 定住遺跡 / 古代テュルク語碑文 / 歴史・考古学研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、東部モンゴルにおける突厥・およびウイグル期の遺跡を日本・モンゴル共同発掘調査として、2018年9月にはスフバートル県テブシンシレー郡の石壇遺跡であるイフ・ボラギーン・オンドゥル・ドブジョー遺跡を試掘し、15~16世紀の北元期の仏教寺院であることを明らかにした。またその後、新型コロナ感染拡大による調査の中断を経て、2022年9月にヘンテイ県のヘルレン河流域に位置する突厥第二可汗国期の石囲い遺跡を発掘した。そこからはモンゴル発のゲルとその中に胡座を掻いて座った夫婦像やゲルを乗せた車を引くラクダ像や馬を引く人物の描かれた画像石を発見し、年代を出土獣骨の放射性炭素年代からも裏付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本・モンゴル共同発掘調査によって、東部モンゴルにおいて、漢文文献やモンゴル文献各種からはその存在が不明であった15~16世紀の仏教寺院の存在を明らかにした点で、今後の中世仏教の起こりやその展開を将来的に解明するうえで大きな意義を有する。またヘンテイ県ツァガーンオボー郡でのチョイチンノール遺跡の発掘からは、突厥遊牧民のテントの形状や日常生活を反映する絵画資料や盗掘穴から掘りだされた石板上に掘られた突厥文字銘文からは、被葬者の身分や生活状況を明らかになるとともに、今後、突厥・ウイグル時代の中央ユーラシア各地のテントや居住者像との比較研究という面で大きな意義を有すると考えられる。
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