研究課題/領域番号 |
18KK0076
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分13:物性物理学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
横谷 尚睦 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (90311646)
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研究分担者 |
寺嶋 健成 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主任研究員 (20551518)
水口 佳一 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (50609865)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | エキゾティック超伝導 / 電子構造 / 局所構造 / 電子構 / 超伝導 |
研究成果の概要 |
実験的な制約のために分光研究の難しいエキゾティック超伝導候補物質に対して、顕微光電子分光を主とした先端顕微分光によって、電子構造(および必要に応じて局所構造)の解明を目指して国際共同研究を行った。chiral d-波超伝導候補物質SrPtAsについて、フェルミ面とバンド構造の直接観測に成功し、実験的にStPtAsの電子状態がエキゾチック超伝導を発現しうる変数領域に位置することを示すなど、複数の試料についてこれまで未解明であった電子構造や局所構造を実験的に明らかにする事に成功した。これらの成果は、超伝導機構の理解につながる。加えて、関連する超伝導体の合成においても進展があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超伝導はマクロで出現する量子現象であり学術的に重要な現象である。一方、電気抵抗がゼロという性質は省エネルギーに役立つため、より高い超伝導転移温度を有する新たな超伝導体の開発や、これまでとは異なるメカニズムで発現する超伝導体(エキゾティック超伝導体)の発見やその理解は、超伝導体の可能性を広げるために重要です。本研究では、複数のエキゾティック超伝導体の候補物質について、試料中の電子の振る舞いやミクロな原子配列の特徴を先端的な分光手法で研究し、これまで得ることが難しかった情報を得ることに成功した。これらの成果はこれらの超伝導体の超伝導メカニズム解明につながる。
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