研究課題/領域番号 |
18KK0091
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高嶋 礼詩 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (00374207)
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研究分担者 |
黒柳 あずみ 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (20536510)
林 圭一 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所, 主査 (30707906)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 白亜紀 / 年代尺度 / 蝦夷層群 / 炭素同位体 / 放射年代 / 凝灰岩 / 北海道 / 国際年代モデル / オスミウム同位体 / 国際標準年代モデル / 根室層gン / 北米 |
研究成果の概要 |
北海道に露出する白亜系蝦夷層群において,白亜系のステージのうち,アプチアン,アルビアン,セノマニアン,チューロニアン,コニアシアン,サントニアン,カンパニアンの各階基底と,海洋無酸素事変OAE1a層準を浮遊性有孔虫化石層序,炭素同位体比層序,オスミウム同位体比層序を基に詳細に決定した.さらにこれらの層準付近に挟まる凝灰岩のジルコンのU-Pb放射年代とサニディンの39Ar-40Arを測定し,正確な数値年代を明らかにすることができた.オスミウム同位体比については,英国ダラム大学,放射年代については,米国ウィスコンシン大学およびボイス州立大学との共同研究で行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白亜紀の各ステージ境界や古環境イベント層準については欧米の地層を基に決定されてきた.しかしこれらの地域の地層には放射年代を得るために必要な凝灰岩を挟むことはまれで,白亜紀の正確な年代モデルの検討には欧米以外の地層で検討する必要であった.北海道に露出する蝦夷層群は,凝灰岩を数多く挟む白亜紀の地層である.この地層は年代対比に有効な化石を多産し,各種同位体比層序により,白亜紀のステージ境界や古環境イベントの層準が明らかになっている.本研究ではこの地層に挟まる凝灰岩の放射年代から,白亜紀の各ステージ,古環境イベントの年代値を明らかにし,国際的な白亜紀の年代モデルの精度を向上させた.
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