研究課題/領域番号 |
18KK0097
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2019-2020) 静岡大学 (2018) |
研究代表者 |
池田 昌之 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (10635882)
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研究分担者 |
尾崎 和海 東邦大学, 理学部, 講師 (10644411)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 超大陸 / 超海洋 / 絶滅 / ミランコビッチサイクル / 天文学的周期 / チャート |
研究成果の概要 |
本研究では、中生代の地球環境変化とその生態系への影響について、超大陸と超海洋の地質記録と物質循環モデルを統合することにより検討を進めた。特に、地球環境変化の要因として重要なミランコビッチ・サイクルにおける日射変化の長期的な蓄積に伴い、モンスーン動態や海水準や風化速度、大気CO2濃度が大きく変わり、生態系へも影響した可能性がある。そこで、超大陸パンゲアの陸成層と超海洋パンサラッサ浅海層、深海層を検討し、これらの結果を制約とした物質循環モデルにより、日射が地球環境に与えた影響を定量評価した。さらに、これらの結果を化石記録との比較することにより生態系への影響について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中生代の生態系と地球環境の変化を超大陸の陸成層と超海洋の海成層の層序記録、古環境記録を統合して新しい仮説を提唱した。特に、陸域の環境変動、特に大陸風化が海洋への栄養塩供給量を変化させると共に、大気二酸化炭素濃度変動を引き起こした結果、陸域や海洋の生態系に影響を与えたことを示した。その過程で、深海層チャートの年代層序を最新の化石記録と統合して天文学的年代層序を再構築した(Ikeda et al., 2020)。その結果、ミランコビッチサイクルの長周期変動のカオス的挙動の新たな制約を提示し、これが北米Newark盆地陸成層からも確認できたという、天文学的示唆も行うことができた。
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