研究課題/領域番号 |
18KK0098
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤波 初木 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 講師 (60402559)
|
研究分担者 |
佐藤 友徳 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (10512270)
平田 英隆 立正大学, データサイエンス学部, 専任講師 (30808499)
高橋 暢宏 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (60425767)
藤田 耕史 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80303593)
|
研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | ヒマラヤ山脈 / アジアモンスーン / 降水変動 / 氷河 / 夜間降水 / 極端降水 / モンスーン低気圧 / 陸面過程 / 氷河流域 / 降水量 / 日変化 / 季節内振動 / 大気陸面過程 / 現地観測 / 夏季降水量 / 極端降水現象 / 観測 / 降水量変動 |
研究成果の概要 |
ヒマラヤ高標高域の降水変動とそのメカニズムを解明するため,ネパールヒマラヤ東部・ロールワリン地域に雨量計網(標高1000~5000m)を展開し,2019~2022年の1時間降水量データを取得した.また,衛星搭載降雨レーダ,雲解像モデルおよび大気再解析データを用いた総合的な研究を実施した.高標高域では,降水量に昼間と夜間の1日2回のピークがあり,昼間はヒマラヤ南斜面,夜間はインド半島規模の陸面過程による風系の日変化によることを明らかにした.高標高域に極端降水をもたらすメソスケールの降水システムは,モンスーン低気圧による斜面への水蒸気輸送の増加とヒマラヤ南斜面の加熱により発生することがわかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒマラヤ山脈の夏季降水は山岳氷河を涵養し,ガンジス川やブラマプトラ川などの大河川の水源となるなど,流域に住む数億人の人々の貴重な水資源となる.本研究は,その夏季降水の基本的な変動である日変化のメカニズムを初めて明らかにした.また,これまでわかっていなかった高標高域の豪雨発生のメカニズムも明らかにした.これらの解明は,南アジアの山岳氷河を含む水文気候の形成・維持過程の理解向上に大きく貢献する.
|