研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
脈動オーロラ発生時の高エネルギー電子マイクロバースト現象の観測を実現するため、米国 NASA の観測ロケット計画 (LAMP) に提案段階から参画した。本研究では高エネルギー電子観測器、オーロラカメラ(2台)、磁力計からなる観測機器パッケージ (PARM2) を開発し、LAMP 観測ロケットに搭載した。LAMP は 2022年3月5日に米国アラスカ州ポーカーフラットから打ち上げられた。打ち上げのタイミングは地上光学観測網で得たオーロラ発生状況のモニタリング結果を参照して決定しており、脈動オーロラ発光領域中の観測に成功した。そして、搭載観測器は高エネルギー電子マイクロバーストの検出に成功した。
本研究で実施した LAMP 観測ロケット実験は脈動オーロラ現象に伴って大気に降りこむ相対論的高エネルギー電子の生成機構を明らかにすることを目的としている。一方、近年、宇宙から高エネルギー電子が中層大気に貫入にすることによるオゾン破壊の可能性と、その結果として起こる地球大気全高度領域における力学・温度変化についての関心が高まっている。本研究の成果は高エネルギー電子が降りこむ原因の解明にとどまらず、その結果として引き起こされる中層大気変動の解明にもつながるものである。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件) 備考 (1件)
Journal of Geophysical Research: Space Physics
巻: 126 号: 7
10.1029/2020ja028633
巻: 126 号: 10
10.1029/2021ja029564
http://www.psa-research.org/