研究課題/領域番号 |
18KK0102
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
宮崎 和幸 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 招聘主任研究員 (30435838)
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研究分担者 |
関谷 高志 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), ポストドクトラル研究員 (00781460)
金谷 有剛 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), センター長代理 (60344305)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2019年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | データ同化 / 大気汚染 / 衛星観測 / TROPOMI / 大気組成 |
研究実績の概要 |
オランダ王立気象研究所(KNMI)に研究分担者(関谷)が約1ヶ月間滞在し、同機関によって作成されているTROPOMI衛星測器による対流圏の二酸化窒素(NO2)カラムデータの、データ同化での利用に世界に先駆けて取り組んだ。0.56度と高分解能なシステムを利用することで、都市スケールでの大気汚染の解析を可能とすることを目的とした。データ同化解析の性能を向上するために、各種データ同化パラメータを変更した感度計算を実施した。その結果、最適なパラメータを決定し、 TROPOMI観測データを適切に利用してNOx排出量の高分解能・高精度な推定が可能となった。データ同化に利用していない衛星・ゾンデ観測と比較して、データ同化の解析値の誤差はモデル計算より改善することも確認した。 さらに、データ同化から得た解析値、誤差情報から、TROPOMI NO2のスーパーオブザベーション(高分解能の観測からモデル格子点を代表するデータを得る手法)において仮定されている、成層圏NO2カラムの誤差推定値が過大評価である可能性を提示し、観測誤差の推定の改善に向けてフィードバックすることができた。 また、データ同化に利用する衛星リトリーバルには依然として大きな不確定性が残るため、衛星データの検証のために、海洋研究開発機構(JAMSTEC)で独自に実施しているMAX-DOAS 観測など地上観測を用いた検証を実施した。検証結果はTROPOMI開発に反映し、今後のデータ改善に向けて役立てた。
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