研究課題/領域番号 |
18KK0104
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分18:材料力学、生産工学、設計工学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
花之内 健仁 大阪産業大学, 工学部, 教授 (40711643)
|
研究分担者 |
大槻 周平 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (20589840)
木下 和昭 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 講師 (20747498)
内田 宗志 産業医科大学, 医学部, 准教授 (60330990)
|
研究期間 (年度) |
2019-02-07 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
|
キーワード | 再生医療 / 定量的MR画像 / 超音波画像 / プローブ機器 / 股関節唇 / 踵骨脂肪組織 / 関節軟骨 / 前十字靭帯 / 質的MR画像 / 患者固有強度 / プローブ / 軟骨 / 関節内軟部組織 / 機能的MR画像 / 機械特性 / 超音波 |
研究実績の概要 |
本研究は、我が国の高齢者の多くが罹患している変形性関節症への新しい治療体系である、関節内の軟部組織(軟骨・半月板・靭帯・関節唇等)の再生医療(生体材料 等の移植も含む)の確立を目指すものである。現在診療で関節内軟部組織の形態学的特徴を捉えることのできる画像の中で、質的評価として定量的評価が行えるという撮影方法に定量的MRI(緩和時間)や超音波画像(白から黒までの強調度)があるが、これらが組織自体の力学特性と関連性があるか明らかになっていなかった。そこでこれを明らかにするため、日本で入手困難な新鮮凍結屍体組織中の関節内軟部組織の力学特性とMRIの画像評価の関連性を調査すること等の定量的画像評価と力学特性の関連性を調査する研究を行っている。 今年度まとめることができた研究は、踵骨周辺の脂肪組織の厚さと硬さに関連した研究で、種々の患者因子と相関があるかを調査したところ、唯一体重が関連する要素として明らかになった。これは本研究の分担研究者である木下氏と共同で進めることができた(Kinoshita K, Hananouchi T,et al. Fortune J Health Sci 2022 )。 他、焦点をあてている組織は、股関節関節唇である。この組織強度とMRI画像の定量的数値の関係を解析していく研究を行っている。またその前段階として、関節唇の屍体組織から抽出する際に、股関節鏡手術に模した状況で行い、上述のプローブ評価と組織の強度との関連についても調査を行っており、プローブで計測できた関節唇からの反力と引張試験器を用いた関節唇の力学特性には中等度の正の相関があることがわかり、普段手術中に施行するプローブ操作で、術者が獲得できる固有感覚は、組織自体の力学特性の程度によって影響することを明らかにした。これについては論文にまとめている段階にある。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の状況ではあるものの、海外で行う実験については滞りなくすすめることができ、あわせて並行して日本で行う研究についても共同してすすめることができているから。
|
今後の研究の推進方策 |
最終的に海外で行っている研究を基に、日本での診療に活用したいと考えており、この海外共同研究で培った実験方法のノウハウなどをそのまま活か しながら、日本ですでに臨床使用されているMR画像のシーケンスについての解析を進めていける体制が整いつつあるので、最終年度である2023年度に向けて多くの研究成果が残せると確信している。
|