研究課題/領域番号 |
18KK0118
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 周平 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (00378811)
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研究分担者 |
鈴木 裕識 岐阜大学, 工学部, 准教授 (20762272)
安井 宣仁 近畿大学工業高等専門学校, 総合システム工学科 都市環境コース, 准教授 (90547481)
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研究期間 (年度) |
2019-02-07 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マイクロプラスチック / 水循環系 / アジア / 動態解析 / 路面塵埃 / 路面粉塵 |
研究成果の概要 |
5mm未満のプラスチックによる水環境汚染が問題となっている。本研究では、プラスチックゴミの排出量が多いアジアの都市の水循環系におけるMPsの分布および動態を把握し、発生源の特定を行うことを主目的とした。ベトナム国ダナン市、ネパール国カトマンズ市、滋賀県草津市において道路面塵埃中のMPs汚染の現況調査結果を整理し、発生源のひとつがタイヤ由来のプラスチックやプラスチック製のレジ袋であることが示された。さらに、紫外線、足踏などの物理的要因が交互作用となってプラスチックの微細化を促進することが示された。流域における環境動態を把握することで、緊急的に対策が必要な排出源の特定を行い、成果を社会に発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロプラスチック(MPs)の分析では前処理方法や計測、同定の方法など統一化されていないため、同一研究者が同じ方法で分析した結果が重要となる。本研究ではベトナム国ダナン市、ネパール国カトマンズ市、滋賀県草津市の3か所の道路塵埃、河川表流水を対象に、同一方法で調査、前処理、分析を行い、その結果を比較することができた。その結果、滋賀県と比較してカトマンズ市では2万~184万倍高く河川表流水がMPs汚染されていることが示された。廃棄物管理、下水処理などが河川表流水中のMPs汚染に有効に寄与していることが示されるとともに、途上国において有効な対策を立てるための礎となるデータを得ることができた。
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