研究課題/領域番号 |
18KK0179
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北島 薫 京都大学, 農学研究科, 教授 (40721379)
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研究分担者 |
佐藤 宏樹 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (90625302)
中村 雅彦 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90272880)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 熱帯乾燥林 / 生物多様性 / マダガスカル / 動物植物相互作用 / 生態系サービス / 樹木群集 / 種子散布 / フェノロジー / 森林構造 / 樹木種多様性 / キツネザル / 森林動態 / 実生更新 / 鳥類 / 熱帯林 |
研究成果の概要 |
本研究は、マダガスカル北西部アンカラファンツィカ国立公園内の熱帯乾燥林にて、マダガスカル初の長期森林動態調査区(15 ha)を設定し、胸高直径5 cm以上の全ての木本にアルミの番号札を付け、種名、胸高直径および位置置情報(0.1 mの精度)を記録した。これに基づき、樹木種多様性(143種)、森林構造(2400 本/ha、平均樹高8.8 m)、地上部バイオマスなどを定量的に評価し、森林の炭素貯蔵機能や果実食の動物への食料供給などの生態系サービスを評価する基盤を構築した。また、15ha 区画内に配置した120の種子トラップによって、種子・果実・葉リター生産の量と季節性の長期モニタリングを開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はマダガスカル初、また、世界で3番目の長期森林動態調査区の設定により、日本の生物他多様性研究と森林科学研究の国際化に貢献する。地球温暖化に伴う気候変動は熱帯乾燥林地域に旱魃をもたらすことがモデルなどから予測されるなか、本調査区は熱帯乾燥林のレジリアンス評価の基盤を提供する。また、世界の熱帯乾燥林の多くが、非持続的な土地利用(薪炭材採取目的のための伐採や火入れによる農地や放牧地への転換)により、世界的に急速に消失しつつある中、原生的な植生の記載とその生態系サービスを行うことは、生物多様性保全や持続的土地利用計画政策につながるという社会的意義も持つ。
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