研究課題/領域番号 |
18KK0190
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松脇 貴志 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20447361)
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研究分担者 |
藤田 直己 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (10554488)
藤澤 彩乃 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (10624885)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 低体温 / エストロゲン / プロスタグランジン / PGE2 / インターフェロンガンマ / インターフェロンγ / mPGES-1 / LPS / 体温低下 / 視床下部 |
研究成果の概要 |
本研究では、脳内熱源因子PGE2の誘導型合成酵素を欠損するマウスにおいて発情前期の雌特有に見られた、感染性体温低下の発生機構について検討した。その結果、脳内には感染時に活性化して体温を低下させる機構が雌雄に共通して存在すること、その神経回路の刺激への感受性はエストロゲンにより亢進されること、またこの機構ではIFN-γが重要な働きを果たすことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類の体温低下制御機構に関する知見は、体温上昇すなわち発熱に関するそれと比較して圧倒的に不足している。一方で、低体温症は呼吸循環器系を始めとして全身性に重篤な悪影響をもたらすため、その制御機構の理解は学術的にも医学応用的にも極めて重要である。我々はこの機構の中枢で働くIFNγと、機構の反応性を高めるエストロゲンという2つの重要な因子を特定しており、体温低下誘導機構の全容解明という目的に大きく近づいていると言える。さらに、我々が作製したmPGES-1 KOラットはマウスで得られた中枢性低体温制御機構に関する知見を神経内分泌学的により詳細に解析していく上で非常に有用なモデルであると期待される。
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