研究課題/領域番号 |
18KK0193
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中川 一路 京都大学, 医学研究科, 教授 (70294113)
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研究分担者 |
遠矢 真理 順天堂大学, 医学部, 助教 (20804694)
関崎 勉 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70355163)
相川 知宏 京都大学, 医学研究科, 助教 (70725499)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ブタレンサ球菌 / 抗体 / 人工抗体 / 抗原同定 / タイ / ベトナム / Streptocuccus suis / 強毒株 / 菌体表層分子 / ワクチン抗原 / 抗原 / ブタ血清 / 単分子抗体 / 質量分析 / 豚レンサ球菌 / 血清 / IgG / 薬剤耐性 / ファージディスプレイ |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで蓄積されたブタレンサ球菌のゲノム解析情報や病原性遺伝子情報を用いて、日本・タイ・ベトナムでの豚唾液中・血清中に誘導される抗体に着目し、抗体によって認識されるS. suisの抗原分子を同定し、得られた抗原分子に高い特異的な人工抗体をファージディスプレイライブラリーから選択する。この抗体を用いて、S. suis抗原への結合に最適な結合領域を設計し、各種抗原に対して結合能の高い抗体を短期間でかつ安価に得る創薬基盤を構築し、S. suis感染症の診断用抗体の均一化・標準化やIVIG用の治療用抗体の作成、さらには、最も効果的なワクチン抗原を同定することを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでブタレンサ球菌株での高病原性を示す菌株に特異的な抗原は明らかとされていなかったが、本研究によりS. suisの表層抗原のうち、高病原株に特異的な抗原を3種類同定することができた。また、これらの抗原に対する人工低分子化抗体の作製を試みたところ、その取得に成功し、これらの人工抗体は菌の付着を優位に減少させることが明らかとなった。この結果は、これまで未知であったS. suis感染に対する診断用抗体の作製や、診断用抗体として使用することが期待できる。
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