研究課題/領域番号 |
18KK0199
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
三谷 恭雄 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ付 (10358103)
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研究分担者 |
蟹江 秀星 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (10828304)
近江谷 克裕 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 招聘研究員 (20223951)
二橋 亮 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (50549889)
光田 展隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 副研究部門長 (80450667)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 生物発光 / ルシフェラーゼ / ルシフェリン / ゴカイ / 分子系統解析 / ウミホタル / 発光生物 / ルシフェラーぜ / 発光酵素 |
研究実績の概要 |
本研究では、世界に散在する発光生物について発光酵素遺伝子の取得等を通じて、その多様性を明らかにするとともに、発光機能獲得の意義に迫ろうとしている。COVID-19の影響が長引いており、引き続き当初予定していた北米他の研究者らとの共同試料採取や実験実施が困難な状況が続いていた。そのため、これまでに解析を進めてきた発光フサゴカイの国内種やウミホタルルシフェラーゼの応用利用に向けた研究などを進めた。また、南米の研究者と共同で以前に採取し解析を進めていた鉄道虫(Phrixothrix hirtus)について、ゲノム情報を取得し発光機能や種の独自機能の獲得についての考察を行った。特に発光フサゴカイの国内種については、以前に新規種として解析を実施したPolycirrus属フサゴカイについて、共同研究により種の記載を行った。また、関連して共同研究者らによって新たに複数の発光種が見出されているものの、発光分子機構は新規なものと考えられ、今後さらに発光生物の多様性を明らかにする上で興味深い対象であると考えられる。また、南米の鉄道虫についてもゲノム解析から新たな情報を得ており、今後、個別の遺伝子解析も含めて、発光に関連する機能を明らかにすることで、これまでに明らかになっていない発光機能の多様性解明につながる可能性があると考えられる。なお、本課題の端緒となった富山の発光ゴカイ(Odontosyllis undecimdonta)由来発光酵素遺伝子については、すでに国内特許登録済みであるが、海外特許への移行手続きを進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度に引き続き、本課題の中心的な位置付けとなる外国での共同研究先との合同フィールドワークが実施できていないという点において、想定より進捗が遅れていると考えられる。一方で、本課題では生物試料採取の実現困難性を考慮した研究計画を立てており、一定程度の研究・解析は進めることができている。特に国内複数箇所でこれまでに入手できていなかったウミホタルなどを取得しており、発光生物の多様性に関する知見の獲得において一定の成果基盤が得られたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究開始後、外国渡航が難しい状況が続いており、これまでには当初予定していた共同研究先に赴いての研究実施が不可能な状況が続いていた。そのため、計画期間を延長し、2023年度までとし、継続している。ようやく外国との往来も増えてきているが、生物試料の季節性も考慮しながら、なんらかの形で直接の共同研究実施を検討する。
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