研究課題/領域番号 |
18KK0207
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 (2021) 東京医科歯科大学 (2019) 武蔵野美術大学 (2018) |
研究代表者 |
小薮 大輔 筑波大学, プレシジョン・メディスン開発研究センター, 准教授 (60712510)
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研究分担者 |
飛龍 志津子 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (70449510)
小林 耕太 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (40512736)
東山 大毅 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (40816625)
福井 大 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 講師 (60706670)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 進化 / 舌骨 / 耳 / 比較解剖学 |
研究成果の概要 |
本研究では従来の解剖学体系では記載されてこなかった骨、「耳舌骨」について多角的に研究を行なった。動物系統X(論文発表後に公表)のなかで発見した「耳舌骨」はXの中で完全に硬骨化した骨を持つXaと、成体でも軟骨のままであるXb系統がいることを突き止めた。胎児期サンプルを用いて発生学的観察を行なったところ、作業仮説は否定される結果となった。当初は舌骨の原基であるライヘルト軟骨の外側端が分離し、骨化することで耳舌骨へと分化するとの仮説を立てていたが、耳介軟骨の腹側基部が骨化したものであることがわかった。遺伝子発現を解析したところ、BMP、FGF、Sox9の動態に大きく関与していることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭蓋骨進化は無数の解剖学者が研究を行ってきたが、哺乳類の頭蓋骨において新奇な骨はこれまで発見されていなかった。現在論文の完成に向けて準備を進めているところであるが、この論文が発表に至れば、耳舌骨は哺乳類の頭蓋骨において唯一知られる新奇骨として解剖学体系に書き加えられることとなる。またヒトでは遺伝子変異を原因として茎状舌骨靭帯が化骨し,嚥下困難を引き起こすEagle症候群という疾患がある。耳舌骨の形成にはBMP、FGF、Sox9、Col6a1の発現が特に関わっていることから、この病態においてもこれらの遺伝子の変異が関与している可能性が考えられ、治療について基礎知見となりうると考えられる。
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