研究課題/領域番号 |
18KK0233
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 旭川医科大学 (2020-2022) 東京医科歯科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
中山 恒 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10451923)
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研究分担者 |
谷本 幸介 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (60611613)
谷水 直樹 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00333386)
與那城 亮 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (60453809)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 低酸素応答 / 遺伝子発現 / クロマチン構造 / HIF / CREB / 核内遺伝子配置 / ヒストンメチル化 / 染色体構造 / 代謝酵素 / 代謝 / がん |
研究成果の概要 |
生体は酸素の少ない低酸素環境に曝されると、代謝、呼吸などの生理応答を調節して、適応する(低酸素応答)。低酸素応答はさまざまな遺伝子の発現を上昇させる、動的な応答である。本研究では、複数の低酸素応答性遺伝子のクロマチン構造を明らかにするために、イメージングを用いた網羅的な解析を実施した。その結果、低酸素下において、低酸素応答性遺伝子のクロマチン構造変化が活発に起きていることが明らかになった。一方で、クロマチン構造変化を引き起こした遺伝子の発現には、増加するものと、減少するものが存在しており、その法則性について今後の解析で明らかにしたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低酸素環境に曝されることにより、がんは悪性形質を獲得して、進展する。がんの悪性化には、さまざまな遺伝子の働きが関与する。この遺伝子発現の一翼を担っているのが低酸素応答である。複数の遺伝子の協調的な働きにより低酸素応答は惹起され、この時にはクロマチン構造の変化が活発に起きている。低酸素応答時の遺伝子発現制御機構を、クロマチン構造変化に焦点を当てて理解することにより、複数の遺伝子を同時に調節することも可能となり、がんの悪性化のプロセスを効率的に阻害するアプローチに結びつくことが期待される。
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