研究課題/領域番号 |
18KK0241
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
原田 浩 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80362531)
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研究分担者 |
小林 稔 京都大学, 生命科学研究科, 特定助教 (40644894)
子安 翔 京都大学, 医学研究科, 助教 (80781913)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | がん / 低酸素 / 浸潤・転移関連遺伝子 / 治療抵抗性 / がん抑制遺伝子 / HIF-1 / p53 / 浸潤 / Sima / 放射線 |
研究成果の概要 |
低酸素誘導性因子HIF-1は、がん細胞の治療抵抗性と悪性形質を誘導する機能を持つ。申請者は海外研究協力者との予備研究を通じて、HIF-1を活性化する新規遺伝子を同定し、がん抑制遺伝子p53の機能不全を引き金に、HIF-1を活性化する活性を持ち、がん細胞の悪性形質(特に浸潤能)を誘導する可能性を見出した。また臨床検体を対象にした研究で、HPF4の腫瘍内発現量と患者の生命予後不良が相関することを見出している。この様な背景の下、当該新規遺伝子の作用機序の解明、治療標的とする妥当性の検証、及びその活性を阻害する手法の確立を目指し、培養細胞・ショウジョウバエ・マウス・ヒト臨床検体を用いた研究を展開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、p53変異型がん細胞が腫瘍組織内の低酸素環境下で悪性形質と治療抵抗性を獲得するメカニズムに迫ること、および当該メカニズムを効率よく抑制するストラテジーを見出すことが出来た。これまで、発がん過程の中でp53に変異が入ることを引き金に腫瘍の悪性度が劇的に増加する機序は不明であったが、本研究によりその一端が解明された学術的意義は大きい。また、ここで得られた知見を基に、p53変異型腫瘍に対する新たな治療法の確立に繋がることが期待されることから、その波及効果も大きい。
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