研究課題/領域番号 |
18KK0272
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中澤 公孝 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90360677)
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研究分担者 |
井尻 哲也 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10784431)
小川 哲也 日本女子大学, 家政学部, 講師 (60586460)
MILOSEVIC MATIJA 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教 (50840188)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 機能的電気刺激 / 身体障害 / 神経可塑性 / ニューロリハビリテーション / 可塑性 / 脳再編 / FES / 脊髄神経回路 |
研究成果の概要 |
本研究の最終目的は「機能的電気刺激(FES)療法の治療的効果」を導く神経機序を解明することであった。この目的を達成するために、健常者を対象とした基礎研究と、障がいを有する人を対象とした臨床研究の両面からアプローチした。これらの研究を通じ、「FESは脊髄反射を抑制することで筋トーヌスを減弱させ、それが随意運動の遂行を容易にし、その繰り返しが随意運動自体を改善する」との仮説を検証した。その結果、外傷性脳損傷のため上肢の機能障害を有する被験者に対するFESトレーニング実験において、上肢筋の機能回復とともに運動野上肢支配領域の拡大、皮質脊髄路興奮性の増大を確認し、仮説を支持する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では実際に外傷性脳損傷者を対象とした機能的電気刺激(FES)トレーニングの結果から機能回復と共に脳の可塑的変化を明らかにすることに成功した。これはFESトレーニングの効果とその背後で生じる神経活動の変化を初めて定量的に示す結果でありその学術的意義は大きい。また機能回復を実証したことは、FESの臨床応用に科学的根拠を与えるものであるその臨床的・社会的意義も大きい。
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