研究課題/領域番号 |
18KK0282
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
奥田 紫乃 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (60352035)
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研究分担者 |
田口 智子 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 研究員 (90755472)
岡嶋 克典 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (60377108)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 文化財 / 保存・修復 / 材料物性 / 評価実験 / 色彩情報 |
研究成果の概要 |
正倉院模造宝物やジョン・グールド鳥類図譜の着彩画を対象として、2次元分光放射輝度計による色彩情報の取得や蛍光X線分析装置による材料分析、及び文献調査結果から使用されている色材を同定した。豊原国周作の浮世絵の2次元分光放射データから、種々の照明条件下での絵画の見えをシミュレートして日本人・スペイン人による評価実験を行い、照明光の違いや評価者特性による心理評価の違いを分析した。また、太陽光照射装置を用いて浮世絵を急速劣化させ、劣化予測プログラムの開発や、劣化した絵画に適した照明条件を検討した。スペインではモネやダリの作品の2次元分光放射データを取得し、日本人・スペイン人による評価実験を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化財の色彩、光沢、艶などの表面性状は質感の情報として捉えることができるが、経年劣化による質感の変化は、文化財の本来の価値に著しいダメージを与える重要な課題であるが、文化財科学分野における従来の材料学的手法では、文化財の質感を評価することは極めて困難である。本研究の社会的・学術的意義は、情報工学、心理物理学、感性工学分野等で得られた知見・技術を文化財科学分野に援用することにより、文化財の種類や題材、さらには国や文化の違いも考慮した文化財の新たな評価方法を検討した点である。
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