研究課題/領域番号 |
18KK0312
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
菅原 健 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (60785236)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | ハードウェアセキュリティ / センサのセキュリティ / 音声アシスタント / レーザー / 光音響効果 / TBD / 情報セキュリティ / センサ / スマートスピーカー / セキュリティ / センサー |
研究成果の概要 |
スマートフォンやスマートスピーカーで使われる小型マイクにレーザーを照射することで,実際には無音であるにも関わらず,あたかも音声を受信したかのような電気信号を発生させることができる現象を発見した.また,この現象が音声アシスタントに及ぼす脅威を明らかにした.市販されている機器に対して安全性評価を行い,レーザーポインター程度のパワーで,100メートル以上先から攻撃ができることを明らかにした.本研究成果により,セキュリティ分野のトップカンファレンスである USENIX Security に採録を受けた.本脆弱性について責任ある脆弱性開示を行い,対策構築に協力した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
センサに誤情報を挿入する攻撃は活発に研究されているが,提案法は,物理量変換(光から振動)を伴う初めて攻撃である点に大きな学術的意義がある.また,スマートスピーカーのマイクを対象とする攻撃研究の流れとしては,従来法の数倍に攻撃可能距離を延伸した点に意義がある.また,成果への社会的関心も高く,脆弱性開示のタイミングでは,CNN を始めとする一流メディアで報道された.また,スマートスピーカーのメーカーなどの関係各所に対して脆弱性開示するとともに,攻撃の理解と対策について協力を行った.
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