研究課題/領域番号 |
18KK0331
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 椙山女学園大学 (2022-2023) 静岡県立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
松浦 直毅 椙山女学園大学, 人間関係学部, 准教授 (60527894)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | アフリカ / 大型類人猿 / 生物多様性保全 / 持続可能な開発 / 住民参加 |
研究開始時の研究の概要 |
アフリカ大型類人猿の三つの野外研究拠点(ガボン、コンゴ民主共和国、タンザニア)における人類学的研究と、それをふまえた有効な保全システムの考案を目的とする基課題「人と動物の共存の文化的基盤にもとづくアフリカ大型類人猿の保全と地域開発の統合」(若手A:2017~2020年度)の成果について、イギリス(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)とフランス(パリ自然史博物館)を拠点にして、幅広く国際発信するとともに社会実装する。
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研究成果の概要 |
コロナ禍による研究開始の遅延と計画変更はあったが、2022年度と2023年度に調査対象国であるガボンとタンザニアに複数回渡航して、人と大型類人猿の関係にかんする調査を深めるとともに、保全と開発の統合をテーマに、地域住民を対象にした現地ワークショップや現地の関係機関との議論をおこなうことができた。また、フランスとイギリスに複数回渡航して、関係する研究機関を訪問して研究交流を深めるとともに共同研究を進め、国際学会やシンポジウムでの発表もおこなった。論文3本、図書4件、国際学会発表5件などの成果が得られ、自身の研究を広く国際発信し、国際的な研究ネットワークを構築することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ガボンにおけるゾウによる獣害と被害対策の実態を示した研究は、サバンナゾウにかんする研究が多かったなかで、森林景観におけるマルミミゾウに着目している点で新奇性が高い。DRCにおける地域開発をめぐる実践は、研究者も活動に深く関与し、住民との協働によって保全と開発の両立を図るという先進的な事例といえる。タンザニアにおける研究では、コロナ禍や気候変動、インフラ整備など、最新の社会的変化をふまえている点で意義深い。
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