研究課題/領域番号 |
18KK0332
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
三田 順 北里大学, 一般教育部, 准教授 (20723670)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2023
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | スレチュコ・コソヴェル / ドラーゴ・ヤンチャル / 越境性 / スロヴェニア文学 / スロヴェニア / 越境 / カルスト / イストリア / コソヴェル / 境界 / 幻想 / ベルギー / マーテルランク / ツァンカル / 境界地域 / 中欧 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題「現代スロヴェニア文学における越境性の研究」では、多言語多文化地域であるスロヴェニアの現代文学を考察対象とし、ドイツ語圏、イタリア語圏、セルビア・クロアチア語圏との境界地域の文化と歴史を背景とする作家達の自伝的作品におけるアイデンティティーの問題、およびスロヴェニア性の表象を分析することで現代スロヴェニア文学に通底する詩学を浮かび上がらせることを試みる。
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研究実績の概要 |
新型感染症の世界的流行のために延期されていたスロヴェニアでの研究滞在を前年度十月から引き続き九月末まで行った。滞在中には前年度末に国際シンポジウムにて発表したスレチュコ・コソヴェルの詩作品についての考察を論文としてまとめ、国際誌に投稿した。帰国後の十一月にはルーマニアのバベシュ・ボーヤイ大学で開催された国際シンポジウムに参加し、現代スロヴェニア文学を代表する作家ドラーゴ・ヤンチャルの小説作品における越境性についての発表を行った。その後、ミシェル・フーコーの概念「ヘテロトピア」という観点を手掛かりにヤンチャル作品の越境性を再検討した論考を国際誌に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定していた渡航が一年半延期されたことに加え、渡航先では滞在許可の取得が大幅に遅れ、五月末まで国外での調査が行えなかったため、課題の遂行に依然として遅れが生じている。秋以降は国内外での感染症の規制緩和に伴い、対面での学会参加などが増加しつつあり、研究が円滑に進められるようになってきている。
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今後の研究の推進方策 |
成果発表のための国際学会への参加、論文の執筆を進めつつ、国外の研究協力者を招聘して講演会を開催する。
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