研究課題/領域番号 |
18KK0339
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
新領域法学
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研究機関 | 青山学院大学 (2021-2022) 金沢大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
谷口 洋幸 青山学院大学, 法学部, 教授 (90468843)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | LGBTQ / 性的マイノリティ / 国際人権基準 / 国際比較 / 人権 / 性的市民権 / 国際人権法 / 性の権利 / LGBT / 市民権 / 性 / 安全保障 / 国際人権 / 法政策 / 人間の安全保障 / ジェンダー |
研究成果の概要 |
本研究は性的マイノリティの法政策に関する国際比較を通して、国際人権基準の適用の促進を図るとともに、法政策の実現に向けた理論的基盤の構築を目的として実施したものである。国際共同研究を通して、(1)比較対象国(オランダ、イギリス、ドイツ、オーストラリア)における国際人権基準の活用は、国内の諸機関や市民社会、国際機関や地域的機関が有機的に繋がりながら進められていること、(2)法的拘束力のある人権条約を中心として、非拘束的な文書(勧告、決議、民間文書など)も場面ごとに有効活用されていること、(3)性のあり方を人間の尊厳や人格的自律の中核に据える解釈が基盤として存在していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、性的マイノリティに関する先駆的な法政策が実現している諸国が、国内の諸機関や市民社会、国際機関や地域的機関との連携を通して、国際人権基準の実現に寄与していることが明らかとなった。また、人間の尊厳や人格的自律といった人権の基本理念が理論的基盤として有益であることも明らかとなった。日本を含め、現在の国際社会には、国際人権基準があまり有効に活用されず、否定的意見も根強い国や地域も多く存在している。本研究の成果は、各国が普遍的人権の理念にもとづいて、性的マイノリティに関連する法政策を進展させていく実践的・理論的な基盤となるものである。
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