研究課題/領域番号 |
18KK0374
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 国立社会保障・人口問題研究所 |
研究代表者 |
福田 節也 国立社会保障・人口問題研究所, 企画部, 第2室長 (90409433)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
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キーワード | 出生 / ジェンダー / 学歴 / 両性出生モデル / fertility / gender / education / two-sex fertility model / センサスデータ / 国際比較 / 形式人口学 / 結婚 / 学歴同類婚 / 国勢調査 / 学歴組み合わせ別婚姻率 / 将来推計 / 45-49歳時未婚率 / 学歴組み合わせ別出生率 / 両性モデル / 将来出生力推計 |
研究成果の概要 |
本基金による研究により、バルセロナ自治大学人口研究センターで3か月間、オーストラリア国立大学人口学部で6か月間の研究滞在を行い、現地研究者との共同研究により「両性出生モデル」という男女両性の属性組み合わせ別出生率を分析する手法についての国際比較研究を進めた。研究により、1)高学歴女性の期間出生率は結婚難による制約を強く受けていること、2)結婚難による影響を統制した両性出生力の変動を分析することによりジェンダー公平と出生力との関係がより明瞭に解釈しうることを示した。これらの研究により、わが国においてもジェンダー公平の改善が高学歴女性の出生を促す可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジェンダー役割の変容が出生に与える影響は、人口減少過程に入った日本においては、政策的に極めて重要なテーマであるが、科学的なエビデンスは十分とは言えない。今日多くの先進・新興諸国で女性の大学進学率(あるいはその伸び率)が男性を上回るようになり、成年人口における学歴構成の変化がジェンダー役割に変容をもたらすと共に、パートナー選択や出生にも新たな行動パターンをもたらす可能性が指摘されている。本研究では、両性出生率という人口指標を用いることで、ジェンダーと出生力との関係を分析できることを示し、ジェンダー公平が高学歴女性の出生率上昇に寄与しうることを明らかにした。
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