研究課題/領域番号 |
18KK0405
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上田 純平 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (90633181)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | 長残光蛍光体 / 蛍光体 / 電子トラップ / 真空準位基準束縛エネルギー / 希土類イオン / ランタノイドイオン / 遷移金属イオン / 蓄光材料 / 真空基準束縛エネルギー / 残光蛍光体 / 消光 |
研究成果の概要 |
長残光蛍光体とは、励起光遮断後も光り続ける材料であり、長残光性を実現するには材料中に適当な電子を一時的に蓄える電子トラップが必要である。この電子トラップの深さが深すぎると電子が解放されにくく、浅すぎるとすぐに解放されてしまう。ランタノイドイオンや遷移金属イオンは、電子の捕獲中心になり得るが、そのトラップ深さの予測は難しかった。本研究では、これら電子捕獲中心イオンのエネルギー準位を真空準位を基準にして描いたエネルギーダイアグラムを構築することで、長残光を発現するために最適電子トラップイオンを予測し、種々の新規長残光蛍光体の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長残光蛍光体は、これまでトライアンドエラーによる実験手法により開発されてきた。本研究プロジェクトの手法を用いることで、長残光蛍光体を設計し、開発できるようになってきた。これにより、材料開発におけるリソースが大幅に抑えられ、効率よく新規長残光蛍光体を作製できる。また、企業や社会のニーズに沿った長残光蛍光体を設計できるため、本手法は学術的意義だけでなく社会的意義も大きいと言える。
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