研究課題/領域番号 |
18KK0418
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
|
研究機関 | 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(機構直轄研究施設) (2019-2023) 北海道大学 (2018) |
研究代表者 |
榎木 亮介 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(機構直轄研究施設), 生命創成探究センター, 准教授 (00528341)
|
研究期間 (年度) |
2019 – 2024
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
|
キーワード | 概日時計 / 視交叉上核 / 時計遺伝子 / イメージング / カルシウム / 生体内計測 / 光イメージング / 概日リズム / 光操作 / 光計測 / 神経細胞 / 生物時計 / ウルトラディアンリズム / 神経ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の概日リズムの中枢は視床下部の視交叉上核に存在し、約2万個の神経細胞が階層的なネットワークを構成する。私はこれまで培養スライスを用いた光イメージングにより、視交叉上核の神経細胞群の動態を長期観察することで、細胞内カルシウムや膜電位の概日リズムを見いだしてきた。また最近では、視交叉上核の主なリズム出力先である室傍核と傍室傍核領域において、神経ネットワークで同期するウルトラディアンカルシウムリズムを見いだしている。本研究課題では、動物個体レベルでの概日リズム計測と操作で先駆的な研究を行っている研究者と密接な共同研究を行い、生体内でのリズム発振と動物行動の相関を解明することを目指す。
|
研究実績の概要 |
本研究課題では、米国の研究者との共同研究により、哺乳類の概日時計の生体内計測と操作を行うことで、中枢時計の作動原理を探求することを目的としている。これまでコロナ禍により長期間、渡航を断念せざるを得ない状況であったが、行動制限がようやく緩和された為、米国ワシントン大学セントルイス校Erik Herzog博士を訪問することができた。まず研究室訪問に先立ち、Herzog博士が参加し座長を務めたGordon Conference Chronobiologyに参加し、お互いのここ数年の研究成果について発表を行い、情報交換を行った。その後、Herzog博士のラボを実際に訪問し、研究セミナーを行った。また研究施設の見学を行い、今後の共同研究についての具体的な打ち合わせを行った。2024年度には長期でセントルイスに滞在し、実験をする計画を立ており、具体的なプランを調整中である。また本年度は、自由行動する比較的大型の哺乳類動物からの生体内計測の方法を学ぶため、Yale大学のElena Gracheva博士のラボを訪問し、研究施設を見学、実験手技を伝授して頂いた。Yale大学でセミナーを行わせて頂き、お互いの最新の研究成果について議論をし、交流を深めることが出来た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍で長い間渡航が制限されていたため。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度にはセントルイスに長期滞在し、共同研究を行う計画である。
|