研究課題/領域番号 |
18KK0439
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2020-2022) 長崎大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
萩森 政頼 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (40446125)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
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キーワード | 内用放射線治療薬剤 / ナノキャリア / 細胞内動態 / トリプルネガティブ乳がん / ナノ / フルオロ / フルオロカーボン / トリプルネガティブ乳癌 |
研究成果の概要 |
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、悪性度が高く予後不良であり、現在、有効な治療法は確立されていない。そのため、本研究では、フルオロカーボンの超音波ガス溶存能と超音波照射後の発熱による放射線感受性の増大に着目し、細胞内動態制御と抗腫瘍効果を両立した内用放射線治療薬剤を開発を目的に研究を行い、フッ素化ペプチド脂質の合成、バブル製剤の調製並びに物理化学的評価を行い有効性を明らかにした。また、代謝安定を向上したNQO1標的放射性ヨウ素標識体の合成に成功した。今後、開発した放射性薬剤を内包した薬剤を作製し、細胞内動態および治療効果を検証する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、明確な治療方法が確立されていないトリプルネガティブ乳がん(TNBC)に対する内用放射線治療薬剤の開発を目的に、NQO1標的放射性薬剤を細胞内動態制御と抗腫瘍効果が期待できる超音波応答性フッ素化バブルに内包した薬剤の開発を目的に研究を行った。フッ素基の導入により、フッ素化脂質分子同士および表音波造影ガスとの間でフルオラス相互が生じ膜が安定化することが明らかとなった。また、代謝安定を向上したNQO1標的放射性ヨウ素標識体の合成に成功した。今後、NQO1特異的放射性薬剤を内包したEVQ修飾フッ素化ペプチド脂質によるバブル製剤の内用放射線治療薬剤としての有用性を評価していく。
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