研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
申請者らが同定した新規トランスポーターlysosomal multivitamin transporter 1(LMVT1)の詳細な機能解析を行った結果、LMVT1のpyridoxine輸送はプロトンとの共輸送を駆動力としていたため、リソソーム内にプールされたpyridoxineを細胞質内に供給している役割を担っていることが示唆された。また、LMVT1の基質認識性を調べていくと、LMVT1はビタミン以外の物質(薬物・生理活性物質)も輸送基質とすることが分かった。このことから、LMVT1は薬物動態や多様な生理機能の調節にも関与している可能性が見出された。
生体において、葉酸(ビタミンB9)の細胞内プール機構の存在は知られていたが、本研究成果は、葉酸以外の水溶性ビタミンにおいても、細胞内にプールされる機構が備わっていることを強く示唆するものである。この知見は、世界で初めて見出されたものであり、学術的意義は非常に高いと考えられる。また、本知見を応用することにより、効果的なビタミン摂取法の提案が可能になると期待され、社会的意義も大きいと考えられる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
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