研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
研究代表者は、骨格筋の運動時のエネルギー代謝制御においてβ2アドレナリンシグナルが重要な役割を担うこと、また、肥満動物の骨格筋ではアドレナリン感受性の減弱、いわば「アドレナリン抵抗性」というべき状態が生じていることを見出した。肥満動物あるいはヒトの骨格筋のβ2アドレナリン受容体遺伝子のプロモーター領域ではDNAが高メチル化状態にあり、これがβ2アドレナリン受容体遺伝子の発現低下による「アドレナリン抵抗性」の原因となる可能性が考えられた。これらの結果から、骨格筋のβ2アドレナリンシグナルは、個体レベルでのエネルギー代謝制御に重要な役割を担うと考えられた。
本研究では骨格筋のアドレナリンシグナルが個体レベルでのエネルギー代謝制御に重要な役割を担うことを明らかにした。また肥満の骨格筋ではアドレナリン感受性の減弱、いわば「アドレナリン抵抗性」というべき状態が生じており、肥満病態形成の一因になる可能性を示した。本研究をさらにすすめることで、「アドレナリン抵抗性」を標的とした肥満の新規な治療法・治療薬の開発に発展させることが期待できる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (23件) (うち国際学会 5件、 招待講演 8件) 備考 (2件)
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