研究課題/領域番号 |
18KT0031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 大治 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 名誉教授 (40242573)
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研究分担者 |
喜多 千草 京都大学, 文学研究科, 教授 (10362419)
美濃部 仁 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (50328960)
梶田 将司 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (30273296)
錦織 宏 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10463837)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 茶道 / 相互行為 / 形式性 / 会話 / 身体動作 / 構成的規則 / 象徴装置 / 身体的共鳴 / 形式製 / 会話・行動分析 |
研究成果の概要 |
本研究は,茶道の点前を対象とし,その「定型性」のもつ相互行為的な意味を探ることを目的とした。研究方法は,茶道の稽古の画面の動画撮影,および学習者の内観的記述の分析などである。 その結果,茶道の点前は定型性を基盤としてはいるものの,実際にはそこからのさまざまな「ずれ」が存在し,それらを用いて「あそぶ」ことが茶道の価値づけに中心的な意味を持っていることが明らかになった。また,茶席内のさまざまな象徴表現による「呼び起こし」,席の参与者(亭主・客)間の「グルーヴ」とも呼びうる身体的共鳴の重要性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会において,「定型性」は「創造性」の反意語であり,またシャノン流の情報理論においては「冗長性(=反-情報)」であるとされるなど,ネガティブな意味で捉えられることが多い。本研究は,一般には定型性の極致であるとみなされる茶道の点前を対象とし,そこに起こる「ずれ」に着目することによって,定型性の新たな価値づけをおこなった。また,そこで用いたビデオ分析という方法論は,伝統芸能の相互行為論的研究に新しい画期をもたらすものである。
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