研究課題/領域番号 |
18KT0052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
グローバル・スタディーズ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
工藤 尚悟 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教 (20755798)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高齢化 / コミュニティ開発 / 地域づくり / 社会起業家 / 途上国 / 移住者 / 起業 / 縮小高齢社会 / サステイナビリティ教育 / アジア / アフリカ / 社会経済システム / 演習教育 / 起業家 / SDGs |
研究成果の概要 |
本研究は途上国の高齢化をグローバルな課題と捉え、①途上国地域の高齢化傾向の把握、②コミュニティ開発における世代間関係性の分析、③高齢化を主題とした演習教育開発、に取り組んだ。①では今後高齢化が顕在化する途上国地域、及び開発課題と高齢化の関係性を確認した。②では、アフリカでの高齢化に注目し、南ア・クワァクワァ地域にて世代間関係性を切り口にコミュニティ開発の現地調査を行った。伝統的慣習を基盤にした地域資源ガバナンスを行う世代と都市から戻り起業した若者世代との間での価値観の衝突と融合を捉えた。③では、高齢化・世代間関係性を主題にした演習教育をデザイン・実施し、学習効果についての分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまで主に先進国にて医療・社会保障制度の存続、加齢に伴う身体的・心理的変化への対応という面で扱われてきた高齢化を途上国の文脈に結びつけ、将来的なグローバルイシューとして提示し、その対応に際して求められる項目を検討した。途上国では高齢化と開発課題のつながりを認識することが重要となり、高齢化を個人の単位ではなく、地域コミュニティや世代間関係性を通じた集団の単位で捉えることが必要となる。本事業ではコミュニティ開発における世代間関係性の役割の分析や高齢化をテーマとした演習教育の開発に取り組んだ。これらの知見は今後の途上国における高齢化への対応を模索する際に有用な知見であると考えられる。
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