研究課題/領域番号 |
18KT0077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
青山 和佳 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90334218)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | サマ・バジャウ / フィリピン / ダバオ市 / ナラティヴのナラティヴ / 記憶の分有 / ミンダナオ / 生活史 / サマ・ディラウト / ナラティヴ / ダバオ / 民族誌 / オーラルヒストリー / サマ(バジャウ) / 想像力 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は大きく分けて、つぎの5つである。(1)筆者と調査地住民(サマ・バジャウ)によるナラティヴの語り合いというパフォーマンス、(2)ナラティヴの語り直しに基づく民族誌(英語)の出版、(3)アンソニー・リードの本”A History of Southeast Asia"の共同翻訳の出版、(4)サマ・バジャウを支援してきたセブアノ女性のオーラルヒストリーを収集し、その一部を出版したこと、および(5)本プロジェクトのプロセスを通じて、ダバオ市在住の研究者たちと学術交流を広く行ったことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義や社会的意義は、大きく分けてつぎの3点である。すなわち、(1)「社会的過程として民族誌を書く」という思想の実践を試みることで、調査対象者への応答責任を果たそうとしたことである。これは研究倫理の点で重要な意義をもつ。(2)これまで集団として表象されがちであったサマ・バジャウの人びとに対して、一人ひとりの生を重視する=一人ひとりの「小さな物語」に耳を澄ませるスタイルでアプローチしたことである。これもまた研究倫理の点で重要な意義をもつ。また、(3)以上を通じて、これまでに「丁寧に聴かれる」ことの少なかったサマ・バジャウの人びとの語りを英語の民族誌の形で発表し社会に届けたことである。
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