研究課題/領域番号 |
18KT0080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
秋谷 直矩 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (10589998)
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研究分担者 |
南 保輔 成城大学, 文芸学部, 教授 (10266207)
西澤 弘行 常磐大学, 人間科学部, 教授 (50296068)
佐藤 貴宣 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(PD) (50737070)
坂井田 瑠衣 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (90815763)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 視覚障害 / 歩行訓練 / 知覚 / 相互主観性 / エスノメソドロジー / 会話分析 / 複合感覚性 / 相互行為分析 / 間主観的同一性 |
研究成果の概要 |
本研究は、視覚障害者と歩行訓練士の歩行訓練場面における、異なる知覚経路による空間理解の相互主観性の達成の方法を探求した。実際の歩行訓練場面をビデオ撮影したデータをエスノメソドロジー・会話分析の方法により詳細に検討した。その結果、従来、個人の内部の働きとして捉えられてきた「知覚」「複感覚」「共同注意」は、参与者相互に観察可能な発話・身振りによって、協調的に達成されており、その手続きによって間主観的同一性が達成されていることが明らかになった。以上の観点のもと、間主観的同一性を達成する発話や身振りのデザインやタイミングのさまざまな特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では、知覚は個人的または認知的現象として捉えられてきた。しかし、他者と直接的・間接的にかかわり合う機会が生じうる他者との共在空間では、自他の知覚を伝え、また理解することにより、相互主観性を達成する必要が生じる場合がある。こうした社会的共在の観点から知覚経路が異なる視覚障害者と晴眼者の教材の技法の解明を目指した本研究は、その結果を通して、従来の視覚障害者を対象とした知覚研究の新たな展開を示した。また、社会的意義として、本研究の成果は、知覚経路が異なる多様な人びとの社会的共在をデザインする資源を提供するものでもある。
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