研究課題/領域番号 |
18KT0089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
石原 亨 鳥取大学, 農学部, 教授 (80281103)
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研究分担者 |
大崎 久美子 鳥取大学, 農学部, 講師 (20432601)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | きのこ / 菌床 / イネ / シロイヌナズナ / ファイトアレキシン / 抵抗性 / グルコース / 揮発性物質 / きのこ廃菌床 / 抵抗性誘導 / 糖 / 細胞壁 / DAMP / 自然免疫 / スクロース / 廃菌床 / 抵抗性誘導剤 |
研究成果の概要 |
きのこ栽培に使用した廃菌床を処理すると植物の病害応答が活性化する。そこで、廃菌床中に含まれる防御応答活性化物質の同定を目指して研究を行った。その結果、グルコースなどの糖類がイネの防御応答を活性化することを見いだした。一方、廃菌床を混和した土壌でシロイヌナズナを栽培するとアブラナ科黒すす病菌の感染が抑制された。この現象には、廃菌床混和土壌中に存在する微生物によって生じる揮発性の抗菌性化合物が関与していることが明らかになった。これらの成果から廃菌床処理が植物病害を抑制するメカニズムの一端を解明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
きのこ栽培に使用した後の菌床(廃菌床)が大量に廃棄されている。本研究では、廃菌床に含まれるイネの防応答誘導物質を同定するとともに、廃菌床混合土壌でのシロイヌナズナの栽培による病害抑制のメカニズムを解明した。防御応答誘導物質の同定は、作物の抵抗性を増強する抵抗性誘導剤の開発を促進する。一方、病害抑制メカニズムの解明は、廃菌床の土壌改良材としての可能性を示すものである。以上の成果は、廃菌床を廃棄物から農業資材へと転換し、きのこ生産者と農家の双方に利益をもたらすアップサイクルの可能性を高める。アップサイクルの確立は、安全な農作物を求める消費者にもメリットが大きい。
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