研究課題/領域番号 |
18KT0092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
福田 伸二 佐賀大学, 農学部, 准教授 (70503770)
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研究分担者 |
大島 一里 佐賀大学, 農学部, 教授 (00176869)
石丸 幹二 佐賀大学, 農学部, 教授 (40223028)
萱島 知子 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (90452599)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 遺伝資源 / 多年生植物 / 野生植物 / 機能性成分 / 栽培 / ノビル / 自生 / 雑草 / ネギ属 / 山野草 / 農作物化 |
研究成果の概要 |
日本各地に自生するノビル遺伝資源179系統を収集し、同一栽培条件下による形態的特徴を調査した。調査年と系統間の違いがノビルの形態形質に影響を及ぼしていることが考えられた。系統間の差異が最も顕著なのは分球数であった。子分球数や鱗茎総重量には分げつ数と高い相関があり、葉鞘径は1株当たりの最大鱗茎重と高い相関があった。主成分分析の結果、各項目の因子負担量をみると第1主成分x軸は植物体の肥大性と相関が高く、第2主成分y軸は増殖性と負の相関があった。しかしながら、収集した地域により各系統をグループ分けすることはできなかった。散布図により選抜したWOS317は肥大性と増殖性に優れる優良系統であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雑草であったノビルには、本研究によりノビルオリジナルの機能性成分があること、さらに臭みをマスキングする香味野菜としての可能性が示唆された。さらに、ノビル鱗茎は小さいというイメージを持たれているが、有望系統の中にはラッキョウ以上の増殖性を示す系統も発見され、野菜や機能性植物としての利用価値を科学的に示すことができた。上記の結果は科学雑誌に発表しており、広く社会に認知され、消費者がノビルを購入するときの動機づけとなり、農作物としてのノビルを発信することができたと考える。
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