研究課題/領域番号 |
18KT0094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
佐賀 佳央 近畿大学, 理工学部, 教授 (60411576)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | クロロフィル / バイオマス / 太陽光 / リグニン |
研究成果の概要 |
本研究では、地球上に豊富に存在するにもかかわらず利用があまり進んでいないリグニンの環境低負荷型の可視光分解を目指して、未利用バイオマスに含まれる植物色素(クロロフィル類)や光合成細菌の色素(バクテリオクロロフィル類)を原料とした誘導体を合成し、テトラピロール型色素誘導体の光機能制御を推進するとともに、これらの化学反応性に関する知見を得た。また、合成した色素誘導体などを共存させて可視光照射したときのリグニンの挙動に関する知見を得るとともに、反応終了後の光触媒の回収と再利用を目指して、色素誘導体の磁気ビーズへの固定化を行い、それらの光化学特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リグニンなどの地球上に豊富に存在しながらあまり利用されていないバイオマスの利活用はこれからの持続可能型社会を形成するうえで重要である。そこで、バイオマス分解に関する研究が精力的に行われてきたが、現在、環境低負荷型でのバイオマスの新たな分解法と利活用法の開発が求められている。そのような状況で、本研究では別の未利用バイオマスである植物の緑葉部分や藻類などに豊富に含まれているクロロフィル類が、リグニンなどのバイオマスの可視光分解のための光触媒の良いリード化合物となる可能性を示した。これは、未利用バイオマスの有効利用の新たな方向性のひとつとして意義があると考えられる。
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