研究課題/領域番号 |
18KT0095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
真野 昌二 基礎生物学研究所, オルガネラ制御研究室, 准教授 (20321606)
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研究分担者 |
金井 雅武 基礎生物学研究所, オルガネラ制御研究室, 特任助教 (30611488)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | チャ種子 / 耕作放棄地 / 油脂 / 施肥 / RNA-seq解析 / 遺伝子発現 / バイオマーカー / 愛知県設楽郡 / RNA-seq / 愛知県設楽町 / バイオーマーカー / 設楽町 / 茶種子 / 茶油 / 脂質合成 |
研究成果の概要 |
耕作放棄地において、施肥条件を変えて生育させた茶種子の経時的なサンプルを用いた脂質の成分分析やRNA-seq解析を行い、施肥の種類が種子のオレイン酸含量に影響を与え、茶油脂の特徴である高オレイン化には秋冬の窒素施肥を抑制することが必要であることを明らかにした。さらに、茶油の高オレイン化の一端を担うと考えられる現象として、1月~2月におけるリノール酸からオレイン酸への変換を発見し、候補遺伝子としてCsLipase1、CsLipase2を同定した。CsLipase1、CsLipase2の発現量は秋冬の窒素施肥量を反映していると考えられ、窒素施肥量を判断するマーカー候補であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、野外における茶種子の発達機構および遺伝子レベルでの油脂合成制御機構の一端を明らかにしただけでなく、施肥の種類と濃度の検討といった遺伝子組換えでない取組により、茶油の高品質化を可能するための基盤情報を提供できた。同定したバイオマーカーを用いることにより、他の耕作放棄された茶畑における茶種子の生育状況の指標として活用できるものと期待される。より高付加価値した茶油脂の生産につなげることができれば、山間、中山間地域社会の自立促進および持続的な社会の構築につながる可能性が期待できる。
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