研究課題/領域番号 |
18KT0100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
情報社会におけるトラスト
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
藤代 裕之 法政大学, 社会学部, 教授 (30403687)
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研究分担者 |
小笠原 盛浩 東洋大学, 社会学部, 教授 (00511958)
松下 光範 関西大学, 総合情報学部, 教授 (50396123)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 情報トリアージ / ソーシャルメディア / 災害情報 / 情報の信頼性 / SNS / 救助情報 |
研究成果の概要 |
本研究では,限られた時間的制約の中で情報に優先順位を付与して峻別・整理する情報トリアージと呼ばれる手法に着目し,大規模災害時のソーシャルメディアの信頼性向上に取り組んだ.従来は困難であった大規模災害時における玉石混交のツイートから「救助要請」を見つけ出すために,ジャーナリストの手法を整理して適用する,無関係な投稿を判別することでノイズを低減する,という2つのアプローチで精度向上に取り組み,高い確率で「救助要請」を見つけ出すことができた.合わせて,情報トリアージのプロトタイプシステムでユーザー観察を行い,大規模災害時における情報整理の課題を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ソーシャルメディアは大規模災害時に重要な情報伝達ツールとなっているが,「デマ」などによる信頼性の低下が社会問題となっている.本研究により,情報トリアージと呼ばれる手法が信頼性向上に有益であることを示すことができた.ツイートから「救助要請」という重要な情報を高い確率で見つけ出す方法を示せたことは,実際の災害における救助活動につなげることが可能であるとともに,災害支援システムの開発や精度向上にも役立つものであり,災害大国の日本において社会的な意義が大きいと考える.
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