研究課題/領域番号 |
19016009
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
古川 勇二 東京農工大学, 大学院・技術経営研究科, 教授 (10087190)
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研究分担者 |
遠山 茂樹 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (20143381)
廣田 輝直 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 講師 (60372421)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2008年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2007年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 超音波 / マイクロモータ / 振動計測 / 駆動原理 |
研究概要 |
平成20年度の交付申請書における研究実施計画は以下の2点である。 (1) PZT一体型超音波マイクロモータの特性評価 (2) 上記成果を取り入れた改良型モータの作成 提案のモータは、超音波発振源-導波路-コイルステーターロータから構成され、平成19年度研究において、マイクロPZT素子をコイルステータに近接し、PZTから直接ステータに超音波を与えることにより、発振器なしで、かつ導波路を極短にできることに基礎的に成功した。20年度においては、この基礎成果を基に、外形が約D=2mm、L=20mmのPZT一体型超音波マイクロモータモータを試作、その特性を実験的に解明し、さらに回転駆動原理を理論的に明らかにした。 更なるマイクロ化を目指し、ステータコイル自体をPZTで作成し、超音波発振源とモータ駆動源の一体化を試みた。このためには、薄膜コイルの外側にPZTを成膜するか、ないしはコイル自体をPZTで作成する必要がある。前者につき円筒リソグラフィー装置により薄膜コイルを作成し、蒸着法によりPZTの成膜を試みたが、目的とした機能を創出することはできなかった。理由は、成膜されたPZT薄膜が数μmと薄すぎ、かつコイル外円周上に均一に成長できなかったためである。 次に、円筒形状のPZTバルクから、ねじ切りによりコイルを加工する装置を試作し、実際に外径3mm、長さ30mm程度でピッチを種々に変えたPZTコイルを作成し、これを組み込んだモータを試作した。回転駆動試験の結果、この全く新しい方式で駆動が可能なこと、このことにより、従来にも増してマイクロかつ高性能な超音波モータを創出できる可能性を明らかにした。
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