研究課題/領域番号 |
19018024
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 静岡理工科大学 |
研究代表者 |
小林 久理眞 静岡理工科大学, 理工学部, 教授 (40288402)
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研究期間 (年度) |
2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 磁性 / 強相関電子系 / 金属物性 / ナノ材料 / 複合材料・物性 |
研究概要 |
現在、当該分野でもっとも注目されているNo-Fe-B系焼結磁石について、その磁化反転、すなわち、保磁力発現機構の基本にある、磁壁運動による磁化率を測定した。この磁化率は、パノススピック形態制御した同焼結磁石では、磁化反転核生成と反転領域の成長過程の本質的物性であるが、従来は、磁場印加によるエディカレント(渦電流)や、測定装置の応答性により、極めて測定の難しい物性とされ、敬遠されてきた。本グループでは、直流、及び交流磁化率測定装置の部品群に非磁性で、測定値に影響しない材質を選択し、測定上の磁化率に及ぼす装置からのノイズを最大限除去した。その結果、熱消磁状態における磁壁運動による磁化率の測定に成功し、現在、パノススピック形態制御した同焼結磁石の、結晶粒子径を微細化した試料群について測定を開始した。すでに、学会発表も始めたが、20年度には、一連のDyフリーNd-Fe-B系焼結磁石について、その磁化率と保磁力、及び、保磁力付近の状態における磁壁運動を磁化率として測定して、保磁力発現機構の解明につなげようとしている。さらに、Zn金属と反応したSm-Fe-N系磁石粒子についても、最近の研究から、Nd-Fe-B系焼結磁石における結晶粒界の析出相とZn/Sm-Fe-N相界面領域の保磁力に及ぼす類似効果も認められつつある。その点も継続して検討中であるので、20年度には、さらに深く理解できるように検討を継続する。
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