研究課題/領域番号 |
19020037
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三浦 雅博 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20183626)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2008年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 合成化学 / 複素環化合物 / 錯体触媒 / アリール化 |
研究概要 |
本課題は、最近申請者がその開発に重点的に着手している、遷移金属触媒を用いた炭素-水素結合切断を伴う芳香族カップリングに関する研究を展開し、芳香族複素環化合物に直接的にアリール基やビニル基を効率よく導入する方法の開発を行おうとするものである。交付申請書に記したように、まず、複素環基質としていくつかのアゾール化合物を合成し、その直接アリール化を検討した。まず昨年度見出した、銅塩を促進剤に用いる反応の展開として5-アリールオキサゾールのアリール化を検討したところ、ヨウ化アリールにより効率よく直接的に2位をアリール化できることがわかった。ヨウ化アリールに電子吸引基、電子供与基、ブロモ基、フェニルアルキニル基が存在しても反応は円滑に進行した。得られる2,5-ジアリールオキサゾール類は生理活性の発現のみならず、強い蛍光を示す興味深い化合物である。この反応は、オキサジアゾールやトリアゾール類のアリール化にも適用可能でありその有用性を示すことができた。一方、ピロールのような複素環の窒素に適当な配位性官能基を置換した化合物を基質に用い、ロジウム触媒存在下で末端シリルアルキンと処理すると、複素環の2位と5位が炭素-水素結合切断を伴って効率よくビニル化されることを見出した。生成物は二官能性であり、パイ共役オリゴマーやポリマーの合成原料として利用できる。この反応は複素環だけでなくベンゼン環上へのビニル化にも適用でき、一般性が確認された。
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