研究課題/領域番号 |
19020044
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
森本 積 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (10324972)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2008年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ホルムアルデヒド / 触媒反応 / カルボニル化 / ヒドロホルミル化 / アルキン / ボロン酸 / アルケン |
研究概要 |
本研究は、安価で安定係給可能な1炭素資源の一つであるホルムアルデヒドを、一酸化炭素(CO)や合成ガス(CO/H_2)の代替試薬として利用する新規化学変換の開発を目指した。これにより、従来一酸化炭素ガスの利用に頼っていたカルボニル化反応を、簡便にかつ安全に実施できることが期待された。 1.ホルムアルデヒドの一酸化炭素(CO)代替としての利用 ロジウム錯体触媒を用いた、アルキンとアリールボロン酸との環化カルボニル化反応において、一酸化炭素の代わりにホルムアルデヒドを用いると、ホルムアルデヒドがあたかも一酸化炭素のように振るまい、インデノン誘導体を与えることを見出した。この反応において、種々のアルキン類やアリールボロン酸が適用でき、インデノン誘導体の新しい簡便な合成法として確立した。 2.ホルムアルデヒドの合成ガス(CO/H_2)代替としての利用 ホルムアルデヒドを合成ガスの代替試薬とした、1-アルケン類のヒドロホルミル化反応において、ロジウム錯体触媒に対するリン配位子を適切に選択することにより、反応の位置選択性を高度に制御することに成功した。その選択性は95/5〜97/3と極めて高く、直鎖アルデヒドを高収率で合成できる手法として確立した。 以上、今年度の研究より、一酸化炭素ガスあるいは合成ガスを代替するという、ホルムアルデヒドの新しい化学的利用法を提供することができた。
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