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白金,酸化チタン固定化固体酸触媒による炭化水素の選択酸化

研究課題

研究課題/領域番号 19028019
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京工業大学

研究代表者

山中 一郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (90240051)

研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード酸素活性化 / ベンゼン水酸化 / フェノール / 酸化チタン / 白金 / 固体酸 / 界面 / 協奏効果
研究概要

これまで酸素と水素の混合ガスを酸化剤に用いた反応系において,水素の活性化と酸素の還元的活性化に必要な触媒機能の分担と協奏を基盤概念に置くことにより,穏和な条件での炭化水素の部分酸化が可能な触媒系を開発してきた.最近では,Pt/Ti0_2/Si0_2触媒を用いHC1/MeC0_2HあるいはHC1/Me_2CO溶媒を用いることにより,アルカンの選択酸化反応が進行することを見いだしている.アダマンタン酸化では付加価値の高い2級炭素酸化生成物合計の選択率が60%と高く,他の酸化反応系で報告されている選択率(10%)よりも高い特徴を有している.しかし,腐食性のHC1を用いる必要があり,プロセス的には取り扱いにくい.そこで;本特定領域研究においてHC1の代わりに固体酸を機能させることを試みたところ, Pt/TiO_2/H-ZSM-5触媒がベンゼン水酸化反応に活性であることを見いだした.
上述したようにHC1の代わりに,シリカアルミナ,βゼオライト,モルデナイト, ZSM-5等の各種固体酸を担体に用いた触媒を用いて,ベンゼン水酸化を実施したところ,フェノールおよびヒドロキノン,カテコールが生成することを見出した.ベンゼン水酸化生成物以外にはフェノールが水素化されたシクロヘキサノール,およびベンゼン水素化物のシクロヘキサンの生成が観測された.中でもPt/TiO_2/H-ZSM-5が最も水酸化活性が高いことが分かった.Pt以外のPd, Rh, Au, Ru等の貴金属を用いたところ,Ptが特異的に高活性であり,Ptは単に水素分子の活性化に関わるだけでなく, Pt, TiO_2,固体酸の界面が協奏的に作用して活性酸素の生成に関与していることが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Simple Vanadium(V) Catalyst for Oxidation of Alkane with O_2 under Mad Conditions2007

    • 著者名/発表者名
      Ichiro Yamanaka
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 36

      ページ: 114-115

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Pt/TiO_2/H-ZSM-5触媒によるフェノール合成2007

    • 著者名/発表者名
      山中一郎
    • 雑誌名

      触媒 49

      ページ: 123-125

    • NAID

      10018571271

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Pt/TiO_2/SiO_2触媒によるアルケンのO_2/H_2酸化2007

    • 著者名/発表者名
      山中一郎
    • 学会等名
      第100回触媒討論会A
    • 発表場所
      札幌(北海道大学)
    • 年月日
      2007-09-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2018-03-28  

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