研究課題/領域番号 |
19028035
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三浦 雅博 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20183626)
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研究期間 (年度) |
2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 合成化学 / 錯体触媒 / 配位子 / アリール化 |
研究概要 |
複数のアリール基を有する単環および縮環芳香族化合物は、近年、有機発光材料や半導体材料としての用途に加え、高活性錯体触媒の配位子のバックボーンとしても有用であることが見出されている。一方、本研究代表者らは、これまでに適当な官能基をもつ芳香族基質と過剰量の芳香族ハロゲン化物やジアリールアセチレンとの錯体触媒反応で芳香環のマルチアリール化物が得られことを見出している。そこで本研究では、マルチアリール化反応のさらなる展開とその応用研究を行うことを目的としている。我々は、以前、イリジウムーボスフィン錯体触媒存在下、塩化ベンゾイル類を内部アルキンとともに処理すると、1:2カップリングによる芳香環延長反応がおこり多置換ナフタレンが生成することを見出している。本研究では、さらに、入手が容易で安定な安息香酸類を原料とする反応を検討したところ、イリジウムーシクロペンタジエン触媒存在下、酸化剤として酢酸銀を用いるとジアリールアセチレンとの反応が効率よく進行し、テトラアリールナフタレンが高収率で得られることが明らかとなった。また同様の反応が、トリアリールメタノールを芳香族基質とし、ロジウム触媒を用いて行えることもわかった。これらの生成物は、官能基化により錯体触媒配位子に変換できる。一方、2-フェニルフェノールのジアリール化による生成物である2-(ターフェニル)フェノールの6位のホルミル化を行うことにより、多様な錯体配位子の調製に利用できる、かさ高いサリチルアルデヒド誘導体の合成に成功した。
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