• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

触媒設計に基づく酸化還元的水和反応の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 19028058
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山田 徹  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40296752)

研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード合成化学 / 触媒・化学プロセス / 酸素酸化反応
研究概要

分子状酸素は空気中に豊富に存在し、過酸化物や重金属酸化剤などに比べ取り扱いが容易であることや環境に低負荷であることから酸化剤として注目されている。しかし、ラジカル的な反応性や副反応の制御が困難であるため、分子状酸素を酸化剤として用いる立体選択的な酸化反応の報告例は少なく特に不斉合成反応への展開はほとんどない。我々の研究グループでは分子状酸素を酸化剤とし、オレフィンに対して触媒量のコバルト(II)錯体存在下、2-プロパノールを還元剤として用いることにより位置選択的なヒドロキシル化反応が進行することを報告した。これはオレフィンを基質とする反応てあったが、本研究では、光学活性ケトイミナトコバルト(II)錯体触媒の存在下、第2級アルコールを基質として用いると速度論的光学分割を伴い酸化反応が進行する結果、対応するケトンと光学活性な未反応のアルコールが高い選択性で得られることを見出した。共存させる反応剤のオレフィンについて検討したところ、イソブテンや1-ブテンなどのガス状のオレフィンでも反応が進行することがわかった。しかし、転化率の制御が困難であり、選択性の低下がみられることからさらに検討したところスチレン及びパラ位に電子求引性置換基を有するスチレンを用いた場合、高い選択性で光学活性なアルコールが得られた。また溶媒についても検討したところ、t-ブチルアルコールを溶媒に用いると反応が速やかに進行し高い選択性で目的物が得られることを見出した。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 光学活性コバルト錯体を触媒とする不斉シクロプロパン化反応と反応機構解析に基づく触媒設計2008

    • 著者名/発表者名
      山田 徹(池野 健人)
    • 雑誌名

      有機合成化学協会誌 66

      ページ: 110-123

    • NAID

      10021173527

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Newly Designed Catalysts for the Enantioselective Borohydride Eeduction: Prediction from the Theoretical Analysis2007

    • 著者名/発表者名
      T. Yamada (T. Ikeno)
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 36

      ページ: 738-739

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 酸素酸化〜不斉還元,再び酸素酸化2007

    • 著者名/発表者名
      山田 徹
    • 学会等名
      第4回触媒相模セミナー
    • 発表場所
      綾瀬,相模中央化学研究所
    • 年月日
      2007-11-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [産業財産権] 光学活性第2級アルコールの製造方法2007

    • 発明者名
      山田 徹, 山下 義弘, 日向野 翔
    • 権利者名
      学校法人慶應義塾
    • 産業財産権番号
      2007-266039
    • 出願年月日
      2007-10-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi