• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

色素増感太陽電池における電子移動機構の分子理論

研究課題

研究課題/領域番号 19029013
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

山下 晃一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40175659)

研究分担者 牛山 浩  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (40302814)
研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードPbSe量子ドット / 半導体太陽電池 / オージュエ冷却 / 第一原理分子動力学計算 / デコヒーレンス時間 / 励起子生成 / 二励起子状態 / PbTe量子ドット
研究概要

近年PbSe量子ドット系に光照射すると一光子当たり複数の励起子を生成する現象が見いだされた。半導体を用いた通常の太陽電池では、一光子が励起する電子は高々一つであり、励起された電子は速やかに伝導体の最低エネルギー準位までエネルギー散逸する(オージュエ冷却)。上述した複数の励起子生成は、従来では熱として損失していたエネルギーを直接電流へと変換できる可能性を示しており、太陽電池の性能を飛躍的に向上させるものとして期待されている。そこで本研究では、PbSe量子ドット系における二励起子状態と一励起子状態間のデコヒーレンス時間を理論的に求めた。まず第一原理分子動力学計算を行い、その結果をもとに統計力学および半古典力学を用いた二種類の方法でデコヒーレンス時間を見積もった。一原子あたりのデコヒーレンスへの寄与を、重心からの距離に対して解析すると、デコヒーレンスはSe原子による寄与が大きく、また量子ドットの中心ほど大きいことが解った。また二励起子状態と3Eg状態間の電子密度差をプロットすると、量子ドット全体にゆるやかな変化を示しており、デコヒーレンスには電子-音響フォノン結合が重要と考察された。さらに半古典力学での表式から、デコヒーレンス時間は、陰イオンの質量の平方根にほぼ比例していると考えられる。したがって同族イオンからなるPbSe, PbTe量子ドットは、PbSよりも長いデコヒーレンス時間を持つことが予想できた。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Ab Initio Study of Temperature and Pressure Dependence of Energy and Phonon-lnduced Dephasing of Electronic Excitations in CdSe and PbSe Quantum Dots2008

    • 著者名/発表者名
      H. Kamisaka, S. V. Kilina, K. Yamashita, and O. V. Prezhdo
    • 雑誌名

      J. Phys. Chem. C (印刷中)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi