研究課題/領域番号 |
19034001
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久野 純治 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (60300670)
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研究期間 (年度) |
2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 超対称性 / 電気双極子能率 / 超対称性の破れの起源 / ゲージ伝搬模型 / フレーバー非保存過程 |
研究概要 |
超対称性の破れにおけるフレーバー対称性の破れを探る方法には、フレーバー数非保存過程の探索に加え、電子や中性子といった電気双極子能率の観測がある。我々は超対称性の破れにおけるフレーバー対称性の破れが小林・益川行列起源でないようなminimal flavor violationではない場合において電気双極子能率が飛躍的に増大することに着目し、non-minimalなフレーバーの破れによって生じる気双極子能率を系統的に調べた。高次ループの寄与が1ループの寄与よりも大きくなることが広いパラメータ領域で生じることを示した。 超対称模型におけるフレーバーの問題を解決する模型として、ゲージ伝搬模型がある。我々は、超対称CPの問題も合わせて解決するminimal gauge mediation (MGM)模型に着目し、現在のフレーバーの物理の観測結果(ミューオンの異常磁気能率やb→sγなど)からこの模型に制限を与えた。その結果10の5乗GeV程度で超対称性の破れが生じる模型が観測とよく合うことがわかった。このことは今後の超対称性探索において重要な結果である。
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