研究課題
特定領域研究
(1)PFOタンパク質を用いたラフトの機能解析と構造解析に向けた基盤の確立PFOタンパク質のC末端側コレステロール結合ドメイン(D4)を、アルギニン法によってリフォールディングした。これによりコレステロール結合能を有するD4を調製することに成功した。この試料を用いてD4の共鳴線の帰属を進行させた。得られた帰属結果は、今後D4とコレステロールの膜中における相互作用をTCS法等によって解析する際に、基盤として利用する事ができる。(2)核酸性イオンチャンネル創製の試み4重鎖核酸構造の中にカリウムイオン等が結合している様子が、カリウムイオンチャネル中に同イオンが結合している様子によく似ている事から、核酸がイオンチャネルとして動作するのではないかと思い至った。異なる3種の実験系から、核酸を介したイオンの移動が生じている事を示唆する結果が得られた。(3)ロングレンジの構造情報を用いたマルチドメインからなるタンパク質の構造決定法の確立神経幹細胞の分化を制御するMusashiタンパク質は、タンデムに連なった2つのRNA結合ドメインを有している。常磁性緩和促進(PRE)と残余双極子結合(RDC)に基づいたロングレンジの構造情報を含めた結果、2つのドメインの相対配置に関して複合体中で十分な精度(r.m.s.d.0.7A以下)で決定できる事が分かった。(4)抗HlV活性を有するAPOBEC3Gタンパク質によるデアミネーション反応のリアルタイムモニタリングヒトのAPOBEC3Gタンパク質は、HIVが感染した際に生合成される同ゲノムのマイナス鎖DNAに作用し、シチジンをデアミネーションしてウリジンに変換する。これによってHIVのゲノム情報は不活化される為、APOBEC3Gは抗HIV活性を有する。APOBEC3Gの立体構造及び1本鎖DNAとの相互作用様式の決定を行なった。さらにAPOBEC3Gによるデアミネーション反応がNMR試料管内で生じ、それをNMRシグナルを用いてリアルタイムでモニターできる事を示した。1本鎖DNAに複数の反応部位が存在する場合、APOBEC3Gは3'→5'の順序をもってデアミネーション反応を進行させる事が分かった。
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