研究課題/領域番号 |
19036032
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
多賀谷 光男 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2008年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 組織・細胞 / 小胞体 / 蛋白質 / 膜輸送 / SNARE / Syntaxin18 / ZW10 / RINT-1 / p31(Use1p) / 小胞輸送 |
研究概要 |
SNARE(SNAP receptor)は細胞内膜融合を司るタンパク質であり、ターゲット膜に存在する3つのt-SNAREと小胞に存在する1つのv-SNAREが強固に結合することで膜融合だ引き起こされる。膜融合後、α-SNAPを介してシャペロン様ATPaseであるNSFがSNARE複合体を解離させる。以前の研究で我々は、小胞体に局在するt-SNAREであるsyntaxin18(Syn18)を見い出し、Syn18が種々のタンパク質と複合体を形成していることを明らかにした。 本研究では、Syn18複合体の新たなサブユニットとしてNAG(Neuroblastoma-amplified gene)タンパク質を同定した。NAGはp31、RINT-1、ZW10とサブコンプレックスを形成しており、p31との結合にはN末端領域(1-1035 アミノ酸)が、ZW10/RINT-1との結合にはC末端領域(1036-2371 アミノ酸)が関与する。一方、p31のNAG結合部位は、そのN末端10アミノ酸の領域である。NAGの発現をRNAi法で抑制すると、ゴルジ体から小胞体への逆行輸送が阻害された。ジギトニンを使って細胞膜にだけ孔を開け、サイトゾルおよび細胞骨格に強く結合していない膜を細胞から流出させると、NAG発現抑制細胞においてはERGIC-53(小胞体とゴルジ体の中間区画のマーカータンパク質)を含む小胞が細胞外へと流失した。一方、発現抑制していない細胞ではそのような現象が見られなかった。これらの結果から、NAGはゴルジ体から小胞体への逆行輸送に関与する小胞と小胞体膜の繋留に関与することが示唆された。 研究協力者 : 青木健洋(東京薬科大学・生命科学研究科・博士後期課程院生)
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